作ったのはこれ。

サイズが伝わらないな。17.5mmピッチです。

「尊師スタイル用の薄型キーボードを作った話」というタイトルで書き始めたものの、薄型キーボードの話が出てこなかったので改題。ってどうでもいい話か。

必要に迫られて

お仕事には業務用に支給(貸与)されたパソコンを使うことが必須です。どれだけ使いにくくても。
まあ仕事なのでと割り切って使うわけですが、今回はどうしても使うのが苦痛でした。なぜなら支給されたノートパソコンはキーボードが英語配列だから。ではなぜ英語配列が使いにくいのか? よく言われるのが日本語入力のし辛さですが、その通りでした。
ただし具体的なポイントはよく言われる点ではありませんでした。私が遭遇した使いにくい点。それは「む」と「ろ」の入力です。

かな入力派はつらいよ

パソコンでの日本語入力方式は大きくローマ字入力とかな入力がありますが、ローマ字入力が多数派だと思います。キーボードの配列は日本語配列でも英語配列でもアルファベットの位置は同じなので、ローマ字入力の方はどちらの配列でも問題なく入力できるはずです。

一方、かな入力の方が英語配列キーボードを使うと、いろいろ問題があります。

  • キートップにかなの刻印がない
  • 一部の文字の入力キーが異なる

あれ?二つだけか。
順番に見ていきます。
まず、キートップにかなの刻印がない問題ですが、覚えてしまいましょう。これで解決。
つぎ、一部の文字の入力キーが異なる問題ですが、これも覚えてしまいましょう。これで解決・・まあ、そうなんですけどね。そうなのですが、入力キーの位置が変わるのは覚えて解決にしたくないので深堀りします。

多分マイナーな「めろ・れけむ」問題

お城が分解する的な呪文ではありません。
日本語配列キーボードだと右側のシフトキーの横に「め」と「ろ」が並んでいます。
その上の段には「れ」「け」「む」が並んでいます。
ところが、英語配列キーボードでは「ろ」を入力するキーがありません。同様に「む」を入力するキーもありません。
初めて使ったときは参りました。英語配列キーボードでかな入力できないのかって本気で思いました。
「む」のキーはエンターキーの一段上にあります。場所が近いので我慢できる範囲かも知れません。
一方「ろ」は数字の「1」の左です。遠い! オフィス風に言うと地球の裏側に転勤する感じでしょうか。
これらを受け入れられれば、この記事を書くことはありませんでしたが・・無理です。

英語配列でカナ刻印付きってあるのかなと思ったら、AliExpressにありました
「ろ」は左上、「む」はウサギさんの上にあります。
「る」の右側は「め」の間違いですね。

解決方法を考える

ネットで検索するとレジストリを変更したり、キーを入れ替えるアプリの紹介記事が見つかります。こういう方法で解決できる方もいると思います。
私の場合は業務事情のため、これらの手法は使えません。

次に思いついたのが、日本語配列キーボードを外付けするアイデア。これで解決かしら?
「む」は元の位置に戻りますが、「ろ」は戻りません。押しても反応しないのです。正解は半角/全角キーが「ろ」になります。
ではIMEのON/OFFの操作は? これはAltキーと半角/全角キーの同時押しになります。ビミョー。
Windowsのキーボード設定を日本語配列にすると解決するはずですが、私の場合は管理者権限がないので、この手も使えませんでした。こういうの万事休すって言うんですかね。大袈裟か。

英語配列キーボードでかな入力するためのキーボードの作り方

やっと本題です。
OS設定を変更せず、キー入れ替え系ツールも入れず、レジストリも触らないで、となるとキーボード側で何とかするしかないです。と言うことで自作キーボードの出番です。

「ろ」と「む」をもとに戻す

「ろ」と「む」のキースイッチを本来の位置に配置します。
これで「む」は解決です。簡単ですね。
「ろ」はもうひと手間必要です。

「ろ」のためのファームウェア

プログラムを書く必要はなく、「ろ」のキーにIME ON/OFFのキーコードを設定するだけです。QMKではKC_GRAVEですね。
本来のIMEのキーにはAlt + IME ON/OFFのキーコードを設定します。LALT(KC_GRAVE)でいけます。LALT()は左Altキーの同時押しです。

Windows10の新しいバージョンだと変換キーと無変換キーにそれぞれIME ONとIME OFFを割り当てて便利に使えるのですが、残念ながらこれはできません。何とかならないかな。

まとめ 薄型の話が出なかった

英語配列のキーボードでも違和感なくかな入力する方法のご紹介でした。
英語配列でかな入力したい方は自作キーボードで幸せになれますよ。

薄型キーボードの話は改めて書きます。

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