キーボードを自作する場合、ケースで悩みます。

お店で売っているキーボードはプラスチックやアルミなどのケースに収まっていますが、個人で同様のケースを作るのは難しいです、経済的に。
自作の世界で主流なのは2枚のアクリルパネルで基板を挟むサンドイッチタイプだと思います。個人的にはあれをケースと呼ぶのかは疑問ですが。もちろん、私が自作したキーボードもアクリルのサンドイッチタイプです。

アクリルサンドイッチの作り方

おいしそうですが食べられません。
基板の上側に使うアクリルパネルはスイッチがはまる穴をあける必要があります。使用するスイッチによってアクリルの厚みが決まっていて、だいたい2mmだと思います。私が使っているKailh chocは2mmですね。

アクリルのカット、特に基板の上側のアクリルはレーザーカッターで加工するのが一般的です。 レーザーカッターをお持ちの方はまだ少数派だと思うので、レーザーカットのサービスを利用するのが一般的だと思います。料金はアクリルパネルのサイズと枚数に依存するので、経済性を考えると1枚のアクリルパネルから基板の上側用と下側用を切り出すことになると思います。

アクリルサンドイッチの厚みはいかほど?

参考までに手元の自作キーボードで上下のアクリルパネルを含む厚さは8mm程度です。サンドイッチの材料はスイッチがKailh choc V2、1.6mm厚の基板、2mmのアクリルパネル、PCBソケット(スイッチを半田付けせずにつけ外しできる部品)が約2mm厚です。ダイオードも入ってますが、高さに影響していません。
8mmのサンドイッチはお好きですか?

薄いけど、もっと薄くしたい

前述の通り、基板の上側のアクリルは使うスイッチによって厚みが決まります。一方基板の下側、つまりキーボードの裏側については厚みの指定はありません。通常は1枚のアクリルパネルから上側と下側を切り出すので上側と同じ厚みになりますが、もっと薄くしてもOKなわけです。
まあ、2mmは十分薄い気もしますが。

前置きが長くなりましたが、ここから本題です。もっと薄くて、加工がしやすくて、丈夫な素材はないかしらと探していたら、SeriaさんでPPシートというものを見つけました。ハサミやカッターで切れると書いてあります。厚みは0.075cm、つまり0.75mm。もっと薄いのが欲しかったのですが、これしかなかったです。

透明タイプもありましたが、少し色の入った方を購入。木目調なのは下の机の模様です。

先日完成したこのキーボードに付けてみます。

薄型 & 挟ピッチキーボードです

裏面はこんな感じ。

2mmの透明アクリルを取り付けてあります
透明アクリルなので分かりにくいですが、定規の目盛りで5.6-5.8cmの2mm厚さです

小ぶりのカッターナイフで何度もなぞるようにしてカットできました。

取り付けはどうしましょうか。サンドイッチ全体をねじ止めするのが一般的だと思います。同じようにPPシートにネジ穴をあければ良いと思いますが、小さい穴をきれいにあけるのは難しそうな気がします。

今回は両面テープで安直に済ませることにしました。PCBソケットを使っているのでテープの接着面はそこそこあります。ただし、スイッチのお尻にも両面テープが付いてしまいます。たまたま、手元にあったのが貼ってはがせるタイプでしたが、強力な両面テープだとスイッチの交換には支障があるかも知れません。
PCBソケットを使っていない場合は、基板の裏に平らな接着面を作るかねじ止めですかね。

だいぶ雑ーな感じ

ちなみに今回使用したPPシートは片面がツルツルで、反対面がザラザラです。私はザラザラ面を表(机に面する方)にするつもりでしたが、カットの向きを間違えて逆になりました。(これで2回目・・)

どのくらい薄くなるの?

当社比で1.25mm薄くなります。と言ってもピンとこないので、別のキーボードと並べてみました。左がPPシートに貼り替えたキーボードで、右側が2mmのコルクシートを貼ったキーボードです。基板の位置が低くなっているのが分かります。

分かりにくい上にピンぼけ
左がPPシートに貼り替えた方です。基板の位置が低くなってます。右側のコルクシートは2mm。

使用感はというと、意外と薄くなってる感じがします。プラセボかも知れませんが。
テープ接着ですが、キーボードを持ち上げても外れません。貼り付けたPPシートが軽いからでしょう。
私は困ってませんが、入力中にキーボードがずれて困る場合は100均の滑り止めマットなどをどうぞ。

まとめ 薄さは正義

キーボードの背が高いと手首が痛くなるのでパームレストを併用するなどの対策が必要です。でもキーボードが薄ければ、そのような対策は不要です。つまり薄いことは正義です。今回はたった1.25mmですが、安くて加工もしやすいのでお勧めします。

ネットで探すと0.3mmのアクリルシートも売っているようなので、機会があれば試してみようと思います。

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